研究課題/領域番号 |
17K02736
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 愛知県立芸術大学 |
研究代表者 |
井上 彩 愛知県立芸術大学, 音楽学部, 教授 (90634915)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ハワイ・クレオール / 文法的変異 / 言語接触 / 過去時制標識 / 補文標識 / 言語変異 / 言語変化 / 言語態度 / クレオール / 時制標識 / クレオール言語 / 補文 / メディア / 社会言語学 / 世界の諸英語 |
研究成果の概要 |
本研究では英語系クレオール言語であるハワイ・クレオールの共時的変異を過去時制標識と補文標識に注目して分析し、その社会的・言語的要因を探る。過去時制標識については社会的要因の影響だけでなく、言語内的要因の傾向から、ハワイ・クレオールに特徴的な音韻環境との相関を実証することができた。補文標識については、大きな傾向としては話者内の変異がほとんど見られないことがわかった。また一部の話者には義務・願望表現が過去時制で使われる時にのみ例外的に変異が観察されたが、この現象は標準英語との長年にわたる接触による隠れた脱クレオール化を反映している可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、量的な実証研究がまだ少ないハワイ・クレオールの文法的変異のうち、過去時制標識、補文標識の変異に注目して分析した。音韻的な特徴との強いつながりや、標準英語から影響を受けたクレオールの使い方といった現象が見られた。これら二つの文法的特徴は他の英語系クレオールでも頻繁に共通してみられる特徴であるため本研究の成果は今後の世界中に散らばる英語系クレオールの比較研究に貢献できると考える。
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