研究課題/領域番号 |
17K02754
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
金 情浩 京都女子大学, 文学部, 准教授 (70513852)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 日本手話 / 日本語対応手話 / 角回 / 脳機能イメージング / 非手指標識 / 選好語順 / ジェスチャー / 手話 / 認知脳科学 |
研究成果の概要 |
日本語対応手話(SJ)は、日本手話(JSL)の単語を借りて日本語の言語構造に合わせて表現するものであるという見解がある。また、SJには、文法機能を持つ非手指標識(NMM)がないため、JSLにとってSJは、ジェスチャーに近いものと(脳が)認識する可能性が非常に高い。実験の結果、「JSL vs. SJ」の比較で、左脳の角回に有意な脳活動が確認できた。この結果から、角回は眉の上げ下げ、視線、あごの動き、口の動きのような非手指標識に特に関連する脳部位である可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、日本手話も日本語と英語のような文法機能を備えている言語の一つであることを科学的な観点から支持するものである。また、多くの手話教室で用いられている日本語対応手話は、ネイティブ・サイナーが用いている日本手話と同じ文法機能を持っているとはいいがたく、手話教室や教育現場で日本語対応手話ではなく日本手話を指導する必要性を社会にアピールするきっかけとなりうる。
|