研究課題/領域番号 |
17K02765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 三重短期大学 |
研究代表者 |
笠 浩一朗 三重短期大学, その他部局等, 准教授 (40397451)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 自然言語処理 / 機械翻訳 / 通訳研究 / 同時通訳 / アライメント / 通訳方略 / コーパス分析 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、同時通訳者の訳出方略の分析のために、原発話と同時通訳者の発話の間に単語単位での対訳対応データを付与することが目的である。同時通訳の対訳対応付けは、通常の翻訳の対訳対応付けとは異なり、原発話の単語に対応する単語が存在しない「省略」や「欠落」などの現象が発生したり、対応する単語が複数発生する「繰り返し」などの現象が発生するため、非常に困難な作業になる。 本研究では、省略や欠落の現象に対応するため、対応なしという対応を付与することにより対応した。また、繰り返しについては、同時通訳者の訳出に繰り返しのタグを付与することで対応した。また、作成した同時通訳の対訳対応付けデータを用いて、同時通訳者の訳出方略を分析した。具体的には、同時通訳者の欠落現象に関する分析、同時通訳者の作業記憶の占有量の推定による方略の分析などを実施した。最終年度も、同時通訳者の訳出遅延に関する研究課題に取り組んだが、十分な成果には未だ至っておらず、今後の課題とした。最終年度は、同時通訳の対応対応付けのためにPHPを用いて作成したツールも整備した。加えて、同時通訳の対訳対応付けを自動で実施するための手法について検討を行った。しかし、近年の大規模言語モデルなどを活用することが妥当な手法だと考えるが、その手法を実現するために、高性能なコンピュータが必要であるため、本研究期間内に研究成果として公表するまでには至らなかった。
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