研究課題/領域番号 |
17K02767
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 和之 弘前大学, 人文社会科学部, 客員研究員 (40133912)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | やさしい日本語 / 外国人住民 / 外国人観光客 / 避難誘導の表現 / 地震災害基礎語彙 / 大雨洪水土砂災害基礎語彙 / 南海トラフ地震 / 首都直下地震 / 避難誘導 / 放送文の読み方 / 外国人 / 地震災害 / 大雨洪水土砂災害 / 地震 / 津波 / 避難 / 日本語能力 / 災害情報 / 社会言語学 / 日本語学 |
研究成果の概要 |
首都直下地震や南海トラフ地震に備え、外国人住民の避難誘導や生活情報は、日本語能力3級(N4程度)までの語彙と文法を使った「やさしい日本語」で知らせると、漢字圏、非漢字圏に関わらない、日本に住む多くの外国人へ確実に伝わることを仮説とし、「やさしい日本語」で伝える有効性と安全性について研究した。 研究では、外国人支援に就く職員が「やさしい日本語」での情報を難なく作れ、伝えられるようにする実践例にも取り組み、複数の国公立機関での社会実装についてまでを研究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究の学術的・社会的意義は日本が不得手としていたランゲッジ・バリア問題を、根拠に基づく研究により、日本に住む外国人や観光客が災害時に安全な行動をとれる「やさしい日本語」を開発したことである。首都直下地震や南海トラフ地震の発生時に外国人住民や観光客が安全に避難し、避難所での情報を正確に理解できる表現を確立した。さらに行政機関やメディア、ボランティア団体の関係者が外国人にも情報を迅速に伝えられることも考慮した。この研究成果を効果的に利用すべく社会実装にも取り組んだことで、外国人住民だけでなく日本語を理解できない外国人観光客や、一部だが日本人の災害弱者にも寄与する表現を開発することができた。
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