研究課題/領域番号 |
17K02771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
山田 敏弘 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90298315)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 岐阜県方言 / 談話資料 / 文法形式 / 昭和40年代 / 文法的特徴 / 岐阜県方言談話資料 / 岐阜方言談話資料 / 岐阜方言談話 |
研究成果の概要 |
岐阜県方言に関する昭和40年代に採録された談話資料を20時間分文字データ化し、その分析を行った。その結果、通説として信じられていた岐阜県方言における条件表現には関西系の「タラ」でも方言形式の「ャ・ヤ」でもなく「ト」が多く用いられていることを数量的に明らかにし、また、否定表現にも強意を含まない「ヘン」が多用されるなど、『方言文法全国地図』の否定に関する岐阜県内の調査結果を修正するデータが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、『方言文法全国地図』に記されているように、昭和中期の岐阜県方言においては、強意を含まない否定辞「ヘン」は使用されないという証拠しかなかったが、実際の談話資料を分析することで、多くの否定辞「ヘン」が、強意を含む場合の他にも、また強意を含まない場合に「ン」と併用されていることを、実際の会話データから、県内地域別に、また多数の話者のデータにより数量的にも明らかにすることができ、半世紀前の岐阜県方言の実態を正しく掴めるようになった。このように本研究は、過去の方言調査の結果を検証する上でも重要な価値をもつものである。
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