研究課題/領域番号 |
17K02774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
江口 泰生 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (60203626)
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研究分担者 |
駒走 昭二 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40409917)
久保薗 愛 愛知県立大学, 日本文化学部, 准教授 (80706771)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ロシア資料 / ゴンザ / レザノフ / タタリノフ / 方言 / 音韻 / 語彙 / 文法 / 方言史 / 方言文法 / 方言語彙 / 鹿児島方言 / 下北方言 / 仙台方言 / 欽定全世界言語比較辞典 / レクシコン / 友好会話手本集 / 世界図絵 / 『レクシコン』 / 洋学資料 / ロシア語資料 / 長母音 |
研究成果の概要 |
本研究はロシア資料の全体像を明らかにし、情報を共有し、資料を公表するために、江口泰生、駒走昭二、久保園愛が協力して資料公表の準備を進めることにあった。おおよそ3つの方面から着手した。(1)資料の翻字・解読・注釈・翻訳、(2)日本の出版社との交渉、(3)サンクトペテルブルク東洋写本研究所との交渉 その成果について、ゴンザ『世界図絵』やタタリノフ『レキシコン』の解読は進んだが、詳細に観察するとまだまだ未解決な部分がある。日本の出版社は協力的であった。東洋写本研究所との交渉は『レキシコン』画像データの料金提示まで漕ぎつけたが、その後、コロナ禍などもあり中断しているが、今後も粘り強く交渉していきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ロシア資料は江戸時代に薩摩方言、仙台方言、下北方言を反映する外国資料である。江戸時代に運悪く遭難した人々がロシアへ漂流し、その地でキリル文字を使って日本語の辞書や文法書などを書いたものである。漂流民は庶民層だったので、江戸時代の方言が色濃く反映している。良く知られているキリシタン資料と比較して、非常に忠実に方言を反映しているために、明治大正以降、外来語が流入してくるより前の方言を知ることができる。 この資料を解読し、翻字し、公表することは研究者の責務だと考える。そのために資料を解読し注釈し、その成果を経て、少しずつではあるが進展し、その成果を公表してきている。
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