研究課題/領域番号 |
17K02790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
田辺 和子 日本女子大学, 文学部, 教授 (60188357)
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研究分担者 |
井上 史雄 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40011332)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 敬語の簡素化 / 敬語の明晰化 / 行かれる / いらっしゃる / 敬語使用の変化 / 敬語形 / 簡素化 / 明晰化 / 来られる / おられる / 世代差 / 性差 / 新丁寧語 / 「っす」用法 / クラスター分析 / 形容詞接続 / 受容度 / 敬語 / 丁寧語 / 歴史コーパス / 雇用形態 / いかれる / 話題敬語 / 男女別 / 正規雇用 / 契約社員 / 聞き手階層 / 研究デザイン / 混合研究法 / 量的研究 / 質的研究 / 敬語の継承 / フォーカスグループ / 記憶時間 / 対者敬語 / 経年変化 |
研究成果の概要 |
本研究では、「いく(行く)」の敬語形「いらっしゃる」と「いかれる」の使用実態調査を、①主婦対象、②雇用形態別に行なった。その結果、「いく(行く)」の敬語形としての「いらっしゃる」に代わって、「いかれる」の使用が、いずれの調査でも拡大していることが明らかになった。埼玉県の主婦も大阪出身の主婦もいずれも、「いらっしゃる」は、「自分は使わない」と答えた割合が、「行かれる」のそれより高かった。また、「いかれますか」は、男性非正規雇用者において使用度が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、敬語形としての「行かれる」の拡張、「いらっしゃる」の衰退という現代日本社会における敬語の変化の実態が明らかになった。教育現場では、日本人に対する国語教育においても、外国人に対する日本語教育でも、教科書の記述では、「いらっしゃる」が非常に重んじられている。実際には、「行かれる」の使用は、歴史コーパスによると1880年代にも確認でき、敬語の簡素化、明晰化が進行していて、現実と教育の隔たりが大きくなっていることが明示できた。
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