研究課題/領域番号 |
17K02809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越智 正男 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (50324835)
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研究分担者 |
宮本 陽一 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 教授 (50301271)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 名詞句 / 比較統語論 / 類別詞 / 格理論 / 項削除 / 関係節 / 日本語 / 中国語 / 格の交替現象 / 統語論 / 格 / パラメータ / 名詞代用形 / 生成文法 / φ素性 / 量化表現 |
研究成果の概要 |
本研究課題は名詞項が通言語的に同一の統語構造を持つか否かという学術的問いを探求するものである。特に日本語や中国語と言った類別詞言語の名詞項に焦点を当てて研究を行った。具体的には、名詞代用表現、格の交替現象、削除項からの抜き出しなどについて調査した。本研究の結果は日本語がNP言語であることを示唆するものであるが、同時にこの言語の名詞項の周縁部に何らかの機能範疇領域が(随意的に)存在する可能性も示唆する結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主語や目的語といった名詞項の統語構造が普遍的な構造を持つのか、あるいは言語間で一定の範囲内での差違が許容されているのか、という理論的問いの探求は言語理論の進展にとって大変重要なものである。本研究の成果は名詞項の統語構造が通言語的に完全に同一ではないという点において名詞項写像パラメータ仮説の示す理論的方向性を支持するものではあるが、日本語のような類別詞言語の名詞項が常に裸名詞句(bare NP)ではないという結論も併せて導き出しており、同仮説と完全に合致するものではないと言える。
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