研究課題/領域番号 |
17K02812
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
縄田 裕幸 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00325036)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 英語史 / 生成文法 / 心理動詞 / 非人称構文 / 動詞移動 / 文法化 / 生成統語論 / 複合不定代名詞 / 関係代名詞 / 日本語文末表現 / 統語論 / 言語変化 / 英語学 / 史的統語論 |
研究成果の概要 |
本研究では、英語史においてなぜ心理動詞を用いた非人称構文が消失したのか、そしてなぜ一部の心理動詞が他の動詞に比べてV not型の否定文語順を長く保持したのかを明らかにした。非人称構文の消失に関しては、英語の談話階層型言語から主語卓越型言語へと変化し、主語位置が節構造上で下方推移したことが原因で消失したことを解明した。またV not型語順の保持に関しては、know類動詞が文法化によって軽動詞として再分析されたことによってもたらされたと論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義として、まず初期近代英語で奇態格心理動詞が消失した過程や後期近代英語でknow類動詞が動詞移動の消失に抵抗したさまをコーパス調査によって明らかにし、英語の歴史の解明に貢献できた点が挙げられる。また理論的意義として、これまで生成文法理論の共時的研究で蓄積された研究成果を通時的変化の分析に応用できることが示された。このような英語史の理論的研究によって現代英語がなぜ今のような姿になったのかより深く理解できるようになり、言語教育にも改善をもたらすことが期待される。
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