研究課題/領域番号 |
17K02816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
漆原 朗子 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (00264987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 分散形態論 / 統語論 / オノマトペ / コピュラ / 形容詞 / 形容動詞 / 複雑述語 / 格 / 音韻論 / インターフェイス / 形態論 / 転換 / 意味論 / 名詞前修飾 / 繋辞 |
研究成果の概要 |
日本語はオノマトペが豊富で、コピュラ「デアル」や軽動詞「スル」を伴い述語として用いられる。そのため「語根には範疇指定がない」とする分散形態論の検証に最適である。 研究の結果、当該現象は範疇を決定する機能範疇の形態的実現にかかる語彙挿入規則の精緻化によって説明可能であるとの結論に達した。 成果は日本英語学会2018年第36回大会ワークショップ「形態論から見た統語論・意味論:軽動詞構文、程度表現、オノマトペ」(岸本秀樹・渡辺明・漆原朗子)及び019年第37回大会シンポジウム「統語-音韻インターフェイスに必要な情報の表示をめぐって」(木村博子・成田広樹・多田浩章・渡辺明・漆原朗子)として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オノマトペはソシュールの「言語記号の恣意性」の反例ともされ、その音韻的側面、および音象徴(Sound Symbolism)の観点からは多くの研究がなされてきた。また、昨今では認知言語学の立場から類像性(iconicity)に関する研究もおこなわれている。 しかしながら、生成文法の枠組みによる研究はほとんどなかった。本研究では、語根の反復(reduplication)、鋳型による形態論(templatic morphology)などの生成音韻論の概念と手法によってオノマトペの音韻と意味の対応を分析すると共に、派生された語幹の分散形態論の範疇決定機能範疇による述語化という革新的な分析を提示した。
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