研究課題/領域番号 |
17K02824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
保坂 道雄 日本大学, 文理学部, 教授 (10229164)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 文法化 / BE動詞 / 古英語 / 中英語 / 近代英語 / 受動態 / 完了形 / 進行形 / 多重助動詞構造 / 助動詞 / BE / 言語学 / 英語学 / 英語史 / 統語変化 |
研究成果の概要 |
本研究では、BE動詞は英語の通時的過程の中で文法化した結果できたものであることを、英語の歴史的言語コーパスに基づき実証的に論じた。具体的には、YCOEを資料として、古英語期に、「存在」の意味を持つ本動詞のBEがPredPの主要部となるコピュラやPassivePの主要部となる助動詞に文法化したことを論じ、PPCME2, PPCEME等を資料として、中英語以降、こうしたBE動詞が主要部となる機能投射構造が確立したことを論じた。また、Google Books, EEBO, COHA等を資料として、近代英語以降、BE動詞が主要部を占めるPerfectPが急速に衰退したことを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BE動詞は、英語の最も基本的な動詞であるがその機能は多岐に渡り、如何にしてこうした変化が生じたかについては実証的研究が少なく、更なる研究が望まれていた。本研究では、最新の言語理論(極小主義理論等)に基づく考察と近年着目されている進化言語学の視点に立脚し、文法化に基づく新たな見解を示したのものである。また、その際、英語の歴史的言語コーパスを利用して、実証的側面からも計量的議論を行った。今後の歴史言語研究に新たな視点を加えたことが期待できる。
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