研究課題/領域番号 |
17K02829
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
前川 貴史 龍谷大学, 社会学部, 教授 (50461687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 統語論 / 名詞句 / 限定詞 / 数詞 / HPSG / 一致 / 言語学 |
研究成果の概要 |
制約に基づく言語理論であるHead-driven Phrase Structure Grammar(以下HPSG)の枠組みで、英語の名詞句内の一致関係を決定するメカニズムに関する諸問題に取り組んだ。具体的には,限定詞・数詞など名詞句の左端に位置する要素と名詞との統語的・形態的関係に焦点を当てた。語や構成素のもつ情報を記述にするのに適したHPSGの理論的枠組みによって,これらの名詞句内の諸要素間の関係を過不足なく記述することができる。特に,about 250 babies や this size ship などの特殊な名詞句について,一般性を損なうことなく説明を与えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPSG では、語や句に豊富な文法的・意味的情報が与えられ、語句の振る舞いはそれらの情報によって動機付けられる。また、HPSG は種々の制約間の相互作用によって適格な統語構造・意味構造を決定する。このことから,名詞句中の諸要素がもつ情報・制約の相互作用によって,句の統語的・形態的関係が決定されるメカニズムが,本研究によって明らかとなった。 HPSG 理論は日本における研究蓄積は豊富とは言えない。よって本研究が研究成果を他の理論の研究者にもアクセスしやすい形で発表することにより、HPSG の研究者の関心を刺激し,議論が盛んになることによって,さらに優れた言語理論へと発展する可能性がある。
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