研究課題/領域番号 |
17K02833
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 関西学院大学 (2019) 摂南大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
住吉 誠 関西学院大学, 経済学部, 教授 (10441106)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 変則的表現 / フレイジオロジー / フレーズ化 / 変則性 / パタン / 接続副詞 / 統語的融合 / 英語の柔軟性・変則性 / have long V-ed 構文 / try + V / 英語 |
研究成果の概要 |
本研究課題は、英語の柔軟性・変則性を示す構文や表現を実例にもとづいて実証的に考察した。扱った現象は、have long V-ed 構文、try の二重動詞構文、common タイプの形容詞パタン、added to that のフレーズ接続副詞などである。それらの表現・構文は、複数の単語の連鎖が固まったフレーズであり、これらをフレーズ化や統語的融合という観点から考察した。これらの表現・構文はそれを構成する語の規則からは解放された、それらとは異なった振る舞いを見せる。これらのフレーズが持つ柔軟性や変則性を指摘しながら、フレイジオロジーの考え方が英語の記述的考察の深化に有効であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の意義は、以下の3つである。(1)これまであまり知られていなかったような英語の柔軟性・変則性を示す表現や構文の実例を多く収集して研究対象としたことで、英語の多様性を明らかにした。(2)個別の変則的事象を考察対象としてその振る舞いを明示的に示し、使用動機などを探っていくことで、変則性の研究は決して周辺的なものではなく、英語研究の深化に貢献できるものであることを示した。(3)複数の語が連鎖を成し固まることでフレーズ化するという、フレイジオロジーの考え方が、英語の実証的研究の道具立てとして優れていることを示し、さまざまな構文や表現の考察を深めて英語の記述的研究の進展に貢献した。
|