研究課題/領域番号 |
17K02837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
黒沢 晶子 山形大学, 人文社会科学部, 非常勤講師 (50375333)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 漢字音 / 音符 / 長音 / 清濁 / 中国語母語話者 / 非中国語母語話者 / 教材 / 日中対照 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本語の漢字を学ぶ学習者にとって共通の問題点である、長音を含む字音に焦点を当てた教材開発を行った。日本語の長音は中国語字音からの類推がかなりの程度可能だが、本教材では、音符を活用する、もう一つのアプローチも採っている。頭子音も含めた字音を類推するには、中国語母語話者、非中国語母語話者のどちらにとっても、それが効果的なストラテジーだからである。この点で本教材は中国語母語話者と非中国語母語話者両者の視点から作られている。また、その基礎として、454の音符(1452字)のデータベースを作成し、学習の平易さと効果に基づいて、そのうち320の音符(1059字)を教材用に選択した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国語母語話者が母語の知識を正しく活用しつつ、非漢字圏学習者と共通の、音符を用いて漢字音を発見的に学習する教材の開発は、まれである。本研究は、この点を補うものである。これまでに日本語教育の立場から現代中国語音との対照研究があり、日本語学や中国語学の観点から字音の歴史的側面についての研究が蓄積されているが、両者を連結させ、日本語の漢字音教育に活かすという視点は新しいものであるだけでなく、教育上の意味があると思われる。それは、音符グループの字音が音符と同音であったり、異なっていたりする要因を知り、音符の活用を意識化する手立てとなるからである。
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