研究課題/領域番号 |
17K02861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 札幌国際大学 (2019) 北海道文教大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
佐野 愛子 札幌国際大学, 観光学部, 教授 (20738356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Family Language Policy / バイリテラシー / バイリンガル教育 / 継承語教育 / リテラシー |
研究成果の概要 |
2017年度及び2019年度にイギリス・オランダにて継承語教育を行っている家庭9家庭に対するインタビューを行い、補習授業校における授業参観を行った。同時に、ヨーロッパ日本語教育学会およびカーディフ大学で行われた日本語教育の研究会に参加し、欧州における日本語教育の現状について理解を深めるとともに、今後の研究に参加可能な拠点を開拓した。 収集できたデータの一部について分析を終え、ニューカッスルで行われた英国日本語教育学会にて「高度バイリテラシーを支えるために親たちがしていること:カナダとイギリスの継承語家庭の比較を通じて」のタイトルで研究発表を行った。この発表の成果は現在論文として準備中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高度バイリテラシー育成のモデルケースの家庭に対するインタビューの質的分析を行い、バイリテラシーの育成に資する環境的な要因について、暫定的なモデルを作成した。母語話者としての母の願いとともに、教師としての母親の経験などのミクロな要因に加え、家族を取り巻く環境がバイリンガルでの子育てに対し支援的であるかないかという要因、子育て全般に対する社会的規範やホスト社会における言語教育の制度などのよりマクロな要因の重要性も示され、それらの要因が実際の家庭における取り組みに影響していることが示唆された。今後の研究ではこのモデルを土台をより精緻化すること目指し、さらに具体的な教育的示唆につなげたい。
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