研究課題/領域番号 |
17K02867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
保坂 敏子 日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (00409137)
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研究分担者 |
島田 めぐみ 日本大学, 大学院総合社会情報研究科, 教授 (50302906)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語教育 / 映像作品利用 / 字幕翻訳 / 翻訳研究 / 同化翻訳 / 異文化間理解 / 言語文化教育 / テキストマイニング / 字幕翻訳分析 / 翻訳ストラテジー / 映像作品 |
研究成果の概要 |
本研究では、翻訳研究の「同化翻訳(目標言語の文化に合わせた翻訳)」という概念を分析の枠組みに、5つの映像作品の日本語の台詞と英語他の字幕翻訳について質的分析とテキストマイニングによる量的分析を行った。分析により、字幕翻訳により変容する要素を明らかにし、さらに、映像作品を教育利用する際の参照枠として、字幕翻訳ストラテジー(付加・削除・言い換え)、社会文化的要素、語用論レベルや文化レベル、時代などの観点を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の映像作品の日本語の台詞と英語等の字幕翻訳を「同化翻訳」に焦点を当てて比較分析したことにより、字幕翻訳におけることばと文化の変容の実態が浮かび上がった。これにより、「日本の映像作品を利用して自律的に日本語を学ぶ学習者が字幕翻訳を使っても一人では学べないことは何か」が明らかになった。この結果は、「このような学習者に対して言語教師は何ができるのか」という本研究の問いの答えにつながるものである。 字幕翻訳を利用した言語教育はまだ少ない。字幕翻訳の特性を示した本研究結果は、映像作品と字幕翻訳を利用した異文化間理解重視の言語文化教育を考えるうえで、意義があるものと思われる。
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