研究課題/領域番号 |
17K02874
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
中井 好男 同志社大学, 日本語・日本文化教育センター, 助教 (60709559)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 学習者オートノミー / 社会的アイデンティティ / 社会的行為主体 / バイカルチュラリズム / 音声日本語ネイティブスピーカリズム / コーダ(CODA) / ナラティブインクワイアリ / ライフストーリー / 行為主体性 / バイカルチュラル / コーダ(CODA) / ナラティブインクワイアリー / オートエスノグラフィー / ことば / 社会的文脈 / 音声日本語 / ろう文化 / 複雑系理論 / 方言 / 自律学習 / 多言語 / 日本語学習者 / 社会的相互作用 |
研究成果の概要 |
本研究は日本語を第2言語として日本社会を生きる人々の日本語学習の様相と主体性である学習者オートノミーを社会的文脈から捉えようとするものである。また、研究協力者の経験をまとめたライフストーリーをもとに、日本語学習教材のプラットフォームを作成することも目的としている。本研究の結果、社会参加を可能にするのは、所属したいコミュニティで用いられることばの習得であり、学習者オートノミーは、学習者が周囲にある人やモノを活用することで、ことばを獲得し、自己を確立しようとする主体性であると捉えることができた。研究協力者の経験は日本語学習や外国人支援のリソースとして活用できるようホームページを作成し公表している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
質的研究法を用いて、日本語学習や学習者の主体性である学習者オートノミーを社会的文脈から捉えることによって、日本語や日本語学習にまつわる事象は、外国人に焦点当てるだけでは不十分であり、手話を用いるろう者やその家族の日本語使用や日本社会への参加とその主体性をも視野に入れるべきであることが明らかとなった。その結果から、今後の日本語教育が取り組む課題は日本社会に根付く音声日本語ネイティブスピーカリズムであり、音声日本語以外の言語を母語、あるいは 第一言語とする人々が有する日本社会における権利と自由をどのように保障していくのかという点から再構築するべきであるという示唆を得ることができたと言える。
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