研究課題/領域番号 |
17K02876
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
|
研究機関 | 甲南大学 (2021) 城西国際大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
野々口 ちとせ 甲南大学, 文学部, 准教授 (30361819)
|
研究分担者 |
房 賢嬉 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (60625002)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 複言語使用 / 当事者評価 / 相補性の原理 / 言語意識 / トランスランゲージング / 比喩生成課題 / SCAT / PAC分析 / バイリンガリズム / 言語生活 / 日本語学習動機 / 英語での学位取得 / 日本語での学位取得 / 内容重視の言語教育 / 母語使用 / 思考と言語 / 教授法 / カリキュラム |
研究成果の概要 |
本研究は以下4点を明らかにした。 1)社会科学系「英語学位プログラム(EMP)」学部生は,上級以上の日本語能力習得を目指す傾向があること。2)日本の大学院博士後期課程で学ぶ中国朝鮮族留学生の持つ複数の言語は,彼らの生活において相補的に機能していること。3)日本の人文・社会科学系EMP大学院生は,EMPへの満足度は高いが,日本人との交流に対する満足度が低いこと。4)社会科学系の内容と日本語の統合的学習を目指したクラスで,言語間の非対称な力関係に関するイデオロギーが示され,学習者はトランスランゲージングを通してそれに抵抗していたこと。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で学ぶ外国人留学生(日本人帰国生を含む)の複言語使用に対する当事者評価は,日本の留学生教育,特に英語学位プログラムの改善に有益な示唆を与えている。さらに,複言語使用に対する当事者評価に,比喩生成課題やPAC分析が有効であることを示したことには,方法論上の意義がある。 また,本研究は,内容と日本語の統合的学習を目指すクラスにおける複言語使用の実態の一端を記述した。この結果は,今後,内容と言語の統合的学習を進める上で,教師のとるべき言動や態度を考える一助となる。
|