研究課題/領域番号 |
17K02888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
今井 典子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 教授 (30510292)
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研究分担者 |
高島 英幸 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (40128434)
杉浦 理恵 東海大学, 国際文化学部, 教授 (60413738)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ディクトグロス / ディクトグロス-J / フィードバックとしての文法説明 / タスク / 課題解決型言語活動 / ディクトグロス-J, / Dictogloss / Dictogloss-J / Focused Task / collaborative activity / metatalk / Integrated activity / Cooperative Task / Present Perfect / Explicit Feedback / 英語 / 言語学 |
研究成果の概要 |
本研究は,日本の学習環境に適するように工夫したディクトグロス-Jの効果的なフィードバックの方法を,実証研究によって明らかにした。3つの異なる手順でフィードバックを与え,その効果を文法テストの結果から検討した。手順は「教師からの現在完了形の説明」前に,個人活動を行ったグループAとペア活動を行ったグループB,文法説明後にペア活動を行ったグループCであった。結果,グループBとCにおいて,授業前と遅延事後テスト間に統計的な有意差があり,ペアワークによる学びが特定の文法知識の理解により効果的であると明らかになった。つまり,学び合いが,より多くの気づきを引き起こし,定着を促す可能性があると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二言語習得理論研究で有効性が実証されているdictoglossを基盤に,日本人英語学習者に最適化されたdictogloss-Jを実施する際に,習得上苦手とされる文法項目の一つである現在完了形を取り上げ,理解の促進,および定着させるための効果的なフィードバックの在り方を実証研究し提案している。これまで,dictoglossやlanguagingをキーワードとした実証研究報告はあるが,具体的にどのような手順でフィードバックを行うことがよいのかに関する議論は十分にされていない。ここに本研究の先駆性がある。今回の研究結果から得られた方法の提案は,授業改善の指針となる点で社会的な意義も大きい。
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