研究課題/領域番号 |
17K02908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 京都産業大学 (2019-2022) 立命館大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
平野 亜也子 京都産業大学, 外国語学部, 准教授 (10755490)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 英語教育 / 繰り返しタスク / 英文理解 / 関係節文 / 行動実験 / 統語処理 / ライティング / L2ライティング / ICT / 国際交流 / 第二言語ライティング / L2ライティングの流暢さ / 文産出 / ライティング不安 / COIL / 文理解 / 関係節 / 多読 / リーディング / 心理言語学 / 第二言語習得 / 英文産出 / 繰り返し接触 / 統語的プライミング効果 / 受動文 / プライミング効果 / 読み時間 / 文処理 / 遅延効果 / 英語 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本人英語学習者を対象に、統語的プライミング効果の発現を利用しながら意味と形式とに注意を向けさせるタスクが、英文理解を促進する手続き的知識の獲得を促すのかを、心理言語学的行動実験の結果に基づき明らかにしたものである。主な知見は以下の通りである。(1)日本人英語学習者が英文を理解する際に、語彙の意味利用は容易にできるものの、統語処理が自動化していないため理解が困難になる(2)関係節文を使用した繰り返し接触タスクで英文理解が促進されたことから、統語的プライミング効果の発現を利用したタスクで統語処理が促進されること、またその効果は直後だけではなく、翌日にも持続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)外国語学習者がL2文を理解する際には、特に統語処理に困難さがあるが、本研究により、ある特定の英文構造への繰り返し接触タスクで、日本人英語学習者の統語処理が促進されること、更にその効果が翌日にも持続することが明らかになった。本研究では、一般的に日本人英語学習者が苦手とされる目的格関係節文の統語処理促進効果が確認された。また、(2)繰り返し筆記産出タスクがL2ライティングにおける流暢性を向上させることもわかった。研究結果(1)(2)は、外国語学習の教育現場に広く応用できるため、意義があると考える。
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