研究課題/領域番号 |
17K02911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
濱本 秀樹 近畿大学, 国際学部, 教授 (70258127)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 身体化認知 / 認知意味論 / 英語文法 / 身体化認知経験 / 反実仮想文 / frame semantics / 形容詞の同義性 / 現在完了進行形 / 否定現象 / 結果構文 / 複合動詞の結果用法 / 否定のスコープ / 音象徴理論 / オノマトペ / 統語ジェスチャー / 意味論的分析 / ジェスチャー / イラスト / アニメ |
研究成果の概要 |
言語の習得と運用には身体化認知経験が関わることは定説となっている。本研究では日本人学習者にとって障害となる英語の文法事項のうち、仮定法、現在完了進行形、定冠詞、同義的形容詞(high/tall,big/large)などの意味と用法を身体化認知に還元して指導する方法を研究した。多くの言語実験により蓄積したデータを分析した結果、身体化認知と言語理解、運用を結合した教授法には通常の規則の記憶による学習法よりも明らかな優位性があり、学習者の多くは「分かった!」感を伴った英語学習を経験したと報告している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
身体化認知経験の英語教育への適用とは、言語の習得と運用には身体化認知経験が関与するという考え方に基づく新しい英語文法教育の方法を検証するものである。初年度は既存の知見を整理することと言語実験を繰り返し、データを蓄積した。2年目以降、基本データを利用して具体的な教授方法を考案しさらに実験を繰り返しその成果を学会で発表した。概ね好意的な評価を受けた。学習者にとって英語の文法学習は「そうなっている」という形で規則を与えられ、その反復練習で習得に至るという道筋が既存の方法である。これに対し身体化認知に還元された文法学習は「分かった」感を伴うものであり、今後の英語文法学習の道を開くものである。
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