研究課題/領域番号 |
17K02954
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
加藤 恒夫 同志社大学, 理工学部, 准教授 (60607258)
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研究分担者 |
山本 誠一 同志社大学, 理工学部, 教授 (20374100)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 小学生 / 英語音声 / 追跡的分析 / フォルマント / 韻律評価 / 小学生英語音声 / 発音評価 / スピーチチェイン |
研究成果の概要 |
日本語を母語とする小学生約90名の英語音声を4 年生の冬から6 年生の夏まで6ヶ月おきに計4期収録した.英語単母音に焦点を当て,音声のスペクトル品質と母音区間の時間長を計測した.その結果,各単母音のスペクトルのばらつきが成長とともに低減されることを確認した.日本語母語話者にとって区別が難しいとされる3 つの母音群/ah/-/ae/-/aa/,/ih/-/iy/,/uh/-/uw/を分析したところ,/ah/-/ae/-/aa/ではスペクトル品質で区別する意識が観察された.一方,/ih/-/iy/,/uh/-/uw/をスペクトル品質で区別することは難しく,かわりに長母音・単母音として区別していた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年度より国内の小学校で外国語が教科化される.3-4年生で「外国語活動」が行われ,5-6年生では教科として「外国語(英語)」が教えられる.第2言語音の獲得は早いほどよいとされるが,児童を対象とする従来の研究は第2言語環境に移住した際の変化を測るものが多く,母語環境における外国語教育による発音の変化の継続的な記録は報告されていない.母語環境の場合,第2言語環境の場合に比べて変化が遅く,弱いと考えられる.また,個人差も大きいと考えられ,多数の児童を対象に,より長期に渡って継続的に記録し,定量的に分析することが,エビデンスに基づく議論のための基盤として必要と考えられる.
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