研究課題/領域番号 |
17K02972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
柴田 美紀 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (90310961)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 英語コミュニケーション / アイデンティティ / 日本人英語学習者 / EMI / 言語観 / English-taught program / 言語態度 / コミュニケーションスタイル |
研究成果の概要 |
本研究は、まず日本人英語学習者(大学生)の「英語コミュニケーション」の解釈を調査した。記述式アンケートの結果、コミュニケーションの究極の目的は相互理解で、そのためには文法や発音ではなく「伝えようとする気持ち」が必要であるという解釈が明らかになった。また、対話者が母語話者か非母語話者かによって表出するアイデンティティが異なる。 次にEMIにおける日本人学生の英語コミュニケーションについて、グループディスカッションの録音とインタビューを行った。その結果、日本人学生の消極的参加は日本の教室文化にも起因すると示唆する。さらに日本人学生は英語学習者の立場(position)をとってEMIに参加している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究で報告されてきた英語力の不足に加え、これまでに構築された教室文化とEMI教室文化との相違が、日本人英語学習者(あるいは使用者)の教室における立場(position)とアイデンティティ構築に影響することを示した点に本研究の学術的意義があると言える。さらに、この点を踏まえて、教室は他者と関わるコミュニティであり、そこでは自己と他者の関係において学習者個人の立場やアイデンティティが常にシフトしていることを教師は実際の教室指導において意識すべきであるという教育的示唆につながる。
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