研究課題/領域番号 |
17K02978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 明治学院大学 (2019-2022) 北九州市立大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
西 香織 明治学院大学, 教養教育センター, 教授 (70390367)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コミュニケーション・ストラテジー / 聞き返し / 中国語 / 中間言語語用論 / 第二言語習得 / 語用論 / 言語習得 |
研究成果の概要 |
本研究では、主に異文化間語用論および中間言語語用論の角度から、日本語を母語とする中国語学習者(中上級学習者)を中心に、聞き取りに問題が生じた際に用いるコミュニケーション・ストラテジーに関する以下の4項目について明らかにした。 1)学習者の使用するコミュニケーション・ストラテジーと語用論的転移の有無。2)対話相手との親疎・上下関係がコミュニケーション・ストラテジーの選択に与える影響。3)学習者は聞き取れなかった情報を最終的に理解できたか。4)中国語母語話者は学習者が使用するコミュニケーション・ストラテジーをどの程度容認するか。調査に当たっては学習者の習熟度や学習環境の別を考慮して実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語は上下関係、中国語は親疎関係に敏感である傾向が強いと言われるが、特に、中級以下の中国語学習者は、相手による言葉の使い分けは難しく、上級学習者は中国語母語話者に近いストラテジーをとるものの、日本語からの転移がみられることがある。本研究により、中国語母語話者、中国語学習者の場面(人間関係)別のコミュニケーション・ストラテジーの使い分けが解明され、中国語学習者が自らコミュニケーション上の障害を取り除くために必要なストラテジーを明示することができる。また、日中対照といった視点から、中国語語用論のみならず日本語語用論の発展にも少なからず貢献できたと考えられる。
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