研究課題/領域番号 |
17K02980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
広実 義人 目白大学, 保健医療学部, 教授 (30269469)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 速度知覚 / 語彙アクセス / 文構造 / 言語処理能力 |
研究成果の概要 |
本研究で明らかになったことは以下のとおり。 (1)日本語母語話者は英語母語話者より英語を速いと知覚している。(2) 日本語母語話者は英語母語話者より語彙アクセス速度が遅い。(3)予想に反して、語彙アクセスが速い日本人母語話者の方が、語彙アクセスが遅い日本語母語話者より英語を速いと知覚している。(4) 日本語母語話者は英語母語話者より読み上げ速度が遅い。(5)予想どおり、読み上げ速度が遅い日本語母語話者は、読み上げ速度が速い日本語母語話者よりも英語を速いと知覚している。(6)文構造の複雑さは知覚速度に影響を与えているが、その影響はそれほど強くなく、かつ個人差が大きい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音声によるコミュニケーションは聞き手にリアルタイム処理と時間的制約を要求する。もし聞き手がその要求に応えられず話し手のスピードについていけなければ、コミュニケーションは成立しない。言語の速さの問題は言語運用上も重要な問題である。にもかかわらず、この問題はこれまであまり研究されてこなかった。ゆえに、この問題に科学的な視点から取り組むこと自体に学術的意義がある。 英語が「速く」聞こえることはリスニング学習の最大の障壁の一つと言ってよい。なぜ英語が「速く」聞こえるかが明らかになれば、その研究成果は音声を中心とする英語教育、例えば小学校英語教育に活かせる。これが本研究の社会的意義である。
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