研究課題/領域番号 |
17K02992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
田中 貴子 同志社大学, 文学部, 准教授 (50434676)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 英語教育 / 学習意欲 / 協働学習 / 質的研究 / 外国語教育 / 第二言語習得理論 / L2 motivation / Qualitative approach |
研究実績の概要 |
本調査は、第二言語(英語)の習熟度(TOEFL-IT@のスコアを使用)や教材のトピック(バイリンガリズム)への関心度(Self-reported)の相違等を考慮に入れたペア(英語力が同レベルでバイリンガリズムへの興味に差が見られるPair 1と英語力の差がありバイリンガリズムへ関心度が似ている組み合わせのPair2)を作成し、協働学習における学びとモチベーションの構築についてヴィゴツキーの社会文化理論の観点から考察していくものである。
2023年度は前年度に検討し始めた新たなアプローチからの検討を行ったのち、当初から考えてきた分析法へ立ち返り、再度データ分析を続けた。特に、本研究の課題の一つである協働学習における知識の協働構築(co-construction of knowledge) について熟思した。概ね各参加者の解答は、ペアでの課題従事後は、課題前よりもまとまりのあるより洗練されたものとなっており、個人での課題解答時にその内容が反映されている部分も見られた。しかし、読解課題のトピックであるバイリンガリズムについての背景知識なしには内容について理解しがたいことについては解答の「訳」はできていても内容を必ずしも理解できていないことが幾つか見られた。ペアのやり取りは協働的(collaborative)ではあったが、「訳」以上のディスカッションが行われることがあまりなく、辞書以外のツールを用いてより深く調べることもあまり行われていなかった。該当部分の対話、Stimulated recall interviewデータをあわせてみていくと、各参加者の本研究への参加、そして課題に対する考え方や意味づけが関係していると考えられると思われる。学習者ビリーフや活動理論の観点も取り入れさらに考えていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始時より研究参加者の募集やスケジュール調整のため遅れ気味であったが、新型コロナの影響による変更の対応及びそれに伴う諸事情により研究時間の確保が困難であった。それに加えて、前年度は特に諸事情により研究に集中する状況が得られなかったことからより進捗状況は遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究をまとめ、論文や学会での発表などの形に仕上げていきたい。
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