研究課題/領域番号 |
17K03007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
巽 徹 岐阜大学, 教育学部, 教授 (10452161)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小学校英語教育 / 読むこと / 文字認識 / 英語文字指導 / 学習時間 / 小学校英語 / 英単語認識 / 児童の英単語認識 / 英語の文字指導 / 短時間学習 |
研究成果の概要 |
4年間で延べ 4,700名余りの小学校 5,6年生の児童を対象に学校内の英語掲示物の表記や授業内で文字が示される単語を児童がどのように認識しているのかを調査した。その結果、「単語の意味」に注目して判断する児童と、「単語の見た目や形」に注目して判断する児童とが存在することが分かった。認識の仕方の違いを生む要因は、各児童の学校内外における「総英語学習時間」の違いによることが明らかになった。「総英語学習時間」が 200時間~220時間に達する児童では、8割以上が意味に注目して判断しているのに対して、200時間に満たない児童では、意味に着目して判断する児童も8割には達していないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校学習指導要領(平成29年告示)では、小学校5,6年生の外国語科で英語を「読むこと」が学習する領域の一つに新たに位置付けられた。本研究から明らかなように、児童が基本的な英語単語の意味に注目し理解に至るには、英語学習総時間が概ね200時間程度必要であると考えられる。現行の教育課程では小学校3~6年生までに合わせて210時間の授業を標準の授業数とされており、「読むこと」においては学習を急ぎ過ぎず丁寧に指導すること、また、評価においても学習過程を重視し総括的な評価を急ぎ過ぎない教育実践が重要であることが示唆される。
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