研究課題/領域番号 |
17K03010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 四天王寺大学 (2021-2022) 大阪教育大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
柏木 賀津子 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (40549052)
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研究分担者 |
種村 雅子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (30263354)
宍戸 隆之 東北学院大学, 教養学部, 教授 (40331962)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | CLIL / 教科連携 / 文構造 / 国際交流 / SDGs / カリキュラムマネジメント / グローバル教育 / 日本の教育の強み / オンライン国際交流 / COIL / オンライン研修 / 小中連携の英語広育 / Usage-based Model / 手続き的知識 / 21世紀型スキル / フィンランドの教育 / 2元配置アセスメント / カリキュラムマネージメント / 文構造への気づき / 教科特有の言語 / Dual Focused Assessment / Usage-Based Model / 海外教育実習 / 小中連携の英語 / 外国語 / 教育学 |
研究実績の概要 |
本研究は、用法基盤モデルに基づく、小中学校の英語教育と文法指導を関連付け、CLIL(内容言語統合型学習)の指導を行い、教科内容(理科・体育・環境教育・SDGs・英文学や言語教育)が深まる思考場面での創造的な英語使用を創り出し、言語面での進捗効果を検証した上で、効果的なCLIL授業実践を提案している。令和元年度は、国内外のCLIL実践者との国際シンポジウムや、フィンランド・イタリアの教育機関へのCLIL訪問授業を実施した。香港の教育学会で発表を行い優秀論文学会賞を授与された。CLIL共著書を4冊発刊した(大修館書店2・明治図書1・くろしお出版1等)。令和2年度は、新型コロナ感染症のためオンライン学術交流や教師ネットワーク創りを行った。大阪府下教育委員会、Teacher For Japanなどと連携し協働的問題解決力の育成や、21世紀型スキルの育成を行い教員の21世紀型スキル尺度(Edu21st)を作成した論文が査読付き論文として採択された。令和3年度はオンライン時代に対応して、理数CLIL(紙飛行機の揚力や慣性のホ法則活用)、体育CLIL(英語と球技、脳と運動機能に関連して)、SDGs・環境CLIL等について授業ビデオをホームページで公開した。また、新学習指導要領に基づく教科書では、SDGsの内容を開発し教科書執筆として掲載された(環境、水の大切さ、食品ロス等)。NITS採択プログラムとして「学校の変革を促進するグローバル教育研修」として管理職研修と講演を行った。ユバスキュラ大学CLIL研究者らとTeacher Agencyの高揚を図る国際学術交流セミナーを開催し、全国より100名近い参加があった。令和4年度、はフィンランド国の小中学校へのCLIL訪問授業、国際研究会を開催し、令和5年には、ベトナム・カナダで俳句CLIL授業と講演を行い国際学術交流に拠って発信している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
令和元年~令和4年へと計画以上に進展したと判断する理由は主に3点である。1)研究の成果を広く発信し検定教科書の執筆、および著書4冊発刊をしたこと、2)公的な枠組みで自治体やNPOと連携の上、学校教員研修への貢献をしたこと、3)フィンランド、カナダ、ベトナム等海外とのCLIL研究者と連携したことである。具体的には、①著書・オンライン研修による全国への発信ー著書ランキングでも高位を保つなど全国からの関心が寄せられた。②大阪府下では、コロナ禍でもCLIL研修を続行し、北海道教育大学へのオンデマンド講義を配信し、多数の教員の参加を得た。NITS採択プログラム(https://www.nits.go.jp/education/)としても認められ、次の4つの流れを取り入れた。①対話型研修の方法、②CLIL・STEAMの授業ワークショップ、③カリキュラムマネジメント実践、④研究成果を基に「21世紀型スキルとCLIL」に関する質問紙スケールを作成し、国際発信・国際学術交流を継続していることである。例として、1)2021年1月には、イタリア文部科学省の研修トレーナーのSilvana Rampone(ピネロロ市教育委員会)を招聘し、EUのe-TwiningサイトとCLIL教材共有について講演を開催した。2)同年5月にはユバスキュラ大学のJosephine Moate氏、フィンランド国立教育研究所、矢田匠氏、イースタン大学、矢田秋恵氏を招聘し、CLIL授業と学習者Agency育成について議論した。3)教員の21世紀型スキル(Edu21st)スケール開発を行い、査読論文として採択され、グローバル教育評価ツールとして引用されている。4)カナダ、ベトナムの教育機関でのCLIL授業実践や、全国英語教育学会、ウィーン大学CLIL教員研修でも、指導法の講演と学術交流を行っているからである。
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今後の研究の推進方策 |
大学や高等研究機関では、現状において専門分野が独立しており、異分野のコラボレーションが学生および現職教員の専門知高揚において相乗効果をもたらすという点でのCLIL研究は極めて少ない。本研究は、前述のように、実践と理論の往還を行い、また理数や体育・芸術等、アカデミックコンテントと英語の学びの相乗効果を試みデータ検証をしてきた。成果は広く発信し、著書4点、査読論文4点(うち英語論文2点)海外学会発表6点、国際学術交流 5件 などである。科学研究費としての本研究は集大成を行い、小中学校の多様な教科のコンテンツを活かした教科連携の具体的なカリキュラムマネジメントによる参加者の思考と認知の深化について発信することできた。例えば、サイエンス分野ではその成果を物理学会で発表したり、体育分野では、運動能力と認知機能の研究から、仙台市の「プロ球団コラボ動画」としてエクササイズ推進に貢献している。今後は、①その成果を自治体の研修システムの構築、教員養成大学での教科連携取り組みに取り入れていく。②コロナ禍後の将来を見据えて英語及び日本語での研究成果発信を継続し、海外教育機関とのさらなる学術連携を行う。令和4年に向けては、スェーデンのダーラナ大学との和文化CLIL、カナダ・ベトナムのCLIL教育と連携し、日本の教育の強みを生かしている。グローバル社会の諸問題を協働的に解決に資する21世紀型スキルを備えた教員の育成に役立てていく。その際に、本研究で開発した「教員の21世紀型スキル(Edu21st)」を媒介として、科学的知見とエビデンスに基づく英語教育と異分野連携の可能性を拡げていく。また令和4年度には、ベトナムでの日本語教育への俳句CLIL導入を緒につけることが出来たため、令和の日本型教育の強み発信に貢献していく予定である。
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