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ソヴィエト体制を変容させた二つのアルメニア・ナショナリズム

研究課題

研究課題/領域番号 17K03044
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 史学一般
研究機関東京大学 (2019-2022)
東京外国語大学 (2017-2018)

研究代表者

吉村 貴之  東京大学, 大学院総合文化研究科, 学術研究員 (40401434)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードアルメニア / ナショナリズム / 共産主義 / 中東 / ディアスポラ / ソ連 / 虐殺紛争 / 旧ソ連 / 地域紛争 / 民族離散 / 移住
研究成果の概要

1965年4月にエレヴァンで行われた「アルメニア人虐殺50周年追悼集会」では、反トルコ感情が群衆から表明された。同時期にアルメニア人知識人が、同じトルコ系のソヴィエト・アゼルバイジャン内でアルメニア系住民が多いナゴルノ・カラバフ自治州をソヴィエト・アルメニアに移管するようソ連邦政府に嘆願した。以後、1988年2月にナゴルノ・カラバフの帰属問題が表面化するまでの「潜伏期」の1975年3月に同自治州のアルメニア人共産党幹部の発言をめぐるソ連邦政府とアルメニア共産党とのやり取りを記した文書からは、アルメニア共産党もナゴルノ・カラバフ自治州の自治強化を主張するなど、知識人の運動の影響が伺える。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ナゴルノ・カラバフ自治州の帰属問題は、1992~94年、2020年と2度に亘るアルメニアとアゼルバイジャンの全面戦争となり、現在もロシアのウクライナ侵攻の影響で、状況の不安定化が進んでいる。この紛争の原因となるアルメニアの反トルコ・ナショナリズムが社会主義下の民族政策の具現化にあるが、冷戦後、中央政府の弱体化や、大国の影響力の後退などで、国家の解体や領土紛争が増加傾向にある。こうした紛争へのエスカレーションを回避するためも、「潜伏したナショナリズム」の分析を行うことで、排外主義がどのように蓄積されたのかを明らかにし、それをどう解きほぐすのか検討する材料を提供することは、無益ではない。

報告書

(7件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 図書 (6件)

  • [国際共同研究] 国立科学アカデミー(アルメニア)

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [国際共同研究] ハイガズィアン大学(レバノン)

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [国際共同研究] 国立エレヴァン大学(アルメニア)

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [国際共同研究] ハイガズィアン大学(レバノン)

    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「アルメニアの現代政治」(特集「ソ連解体から30年を経た現在」)2021

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 雑誌名

      ユーラシア研究

      巻: 64 ページ: 23-25

    • NAID

      40022650601

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ナゴルノ・カラバフ問題の再浮上 ーペレストロイカ以前のソヴィエト・アルメニアを中心に2022

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      スラブ研究センター「近現代の中央ユーラシアに関する共同研究」報告会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] アブガリアン家の人々―国際関係に翻弄された滞日アルメニア人2021

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      第65回国際東方学者会議(ICES)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] アルメニア人虐殺追悼集会からレバノン内戦へ:レバノンのアルメニア人社会の変容2019

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      日本中東学会第35回年次大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 「祖国帰還」運動とシリア・レバノンのアルメニア人2018

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      第5回中東研究世界大会(WOCMES)
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ソヴィエト・アルメニア政府は、なぜ1965年にアルメニア人虐殺追悼集会を開催したか2018

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      第2回アルメニア学研究大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 現代アルメニア系在外同胞と本国政治2018

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      日本国際政治学会2018年度研究大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 近現代アルメニア人社会が包摂する「境界」2017

    • 著者名/発表者名
      吉村貴之
    • 学会等名
      歴史学研究会2017年度大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 中央ユーラシア文化事典2023

    • 著者名/発表者名
      小松久男、吉村貴之他
    • 総ページ数
      816
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621308066
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [図書] 社会経済史事典2021

    • 著者名/発表者名
      社会経済史学会編
    • 総ページ数
      716
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621306024
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 中東・オリエント文化事典2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木董、近藤二郎、赤堀雅幸共編
    • 総ページ数
      826
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621305539
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] クルド人を知るための55章2019

    • 著者名/発表者名
      山口昭彦、吉村貴之他
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      明石書店
    • ISBN
      9784750347431
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] ロシア文化事典2019

    • 著者名/発表者名
      沼野充義、望月哲男、池田嘉郎、吉村貴之他
    • 総ページ数
      886
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      9784621304136
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 越境する革命と民族 : ロシア革命とソ連の世紀 52017

    • 著者名/発表者名
      宇山智彦、半谷史郎、高尾千津子、小野容照、吉村貴之、長縄宣博、地田徹朗、塩川伸明、小森宏美、高倉浩樹
    • 総ページ数
      316
    • 出版者
      岩波書店
    • ISBN
      9784000282703
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2024-01-30  

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