研究課題/領域番号 |
17K03050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
小林 功 立命館大学, 文学部, 教授 (40313580)
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研究分担者 |
桑山 由文 京都女子大学, 文学部, 教授 (60343266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地中海 / ローマ帝国 / ビザンツ帝国 / シチリア島 / サルディニア島 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
ともに紀元前3世紀にローマ支配下に入ったにもかかわらず、シチリア島とサルディニア島のその後の展開は大きく異なる。古くからギリシア文化の強い影響を受け、また帝国中央との関係が強かったシチリア島とは異なり、サルディニア島ではローマ化の進展は緩慢で、ギリシア文化の影響も小さかった。にもかかわらずサルディニア島では古代末期以降ギリシア文化・ギリシア語の受容が進んだ。だが古代末期における、地中海島嶼部でのギリシア文化の受容はサルディニア島だけでなく他の島嶼部にも共通する要素であり、中西部地中海の島嶼において独自の展開を示していたのはむしろシチリア島だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中部地中海の島嶼部、特にサルディニア島は研究の蓄積が少ない分野であるが、ローマ文化やギリシア文化の受容のプロセスを分析することで、むしろサルディニア島の状況が地中海の島嶼部における一般的な状況である可能性が強く示されるとともに、シチリア島の持つ独自性もより強く意識できることになった。また古代~中世における「ローマ」概念やギリシア文化の持つ意義について、これまで以上に複眼的な観点から論じることが可能となった。
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