研究課題/領域番号 |
17K03051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
唐澤 靖彦 立命館大学, 文学部, 教授 (10298721)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 要塞築城 / グローバルヒストリー / 日本の近代要塞 / 第二次フランス軍事顧問団 / 陸軍士官学校 / 工兵 / 砲兵 / ルイ・クレットマン / 小國磐 / 軍事技術の受容 / 草創期の陸軍士官学校 / フランスの要塞築城 / 軍学校の教程 / 交流史 / 軍事史 |
研究成果の概要 |
本研究は、幕末から日露戦争期にいたる時期(1860年代から20世紀初)に日本が防禦のため実施した沿岸要塞築城に対し、西洋築城学が与えた影響を明らかにするため、フランス軍事顧問団の資料、フランス留学軍人の資料、草創期陸軍士官学校をはじめ陸軍諸学校の資料などをフランスと日本で広汎に探査収集した。要塞築城に関係した人々と実際の術工物の調査を通じて、幕末以降の沿岸要塞築城の試行錯誤とそれが定式化していく過程、陸軍諸学校での教育の実際、軍事テクノロジーのグローバルな転移とローカルな定着について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2015年に横須賀の二つの砲台が、明治期の軍事施設としてはじめて国史跡に指定された。近代要塞の価値を見直そうという地方自治体もあり、また構築物の様式美が一部アニメを想起させるなどの理由から、一般の関心も高まっている。本研究は、築城に携わったのはどういう人々であり、内外のどのような技術交流や制度構築が建築を支えたのかという点に照明を当てている。近代要塞を文化遺産や景観遺産として捉えていこうという動向を踏まえ、軍事建築として際立つ外観のみでなく、ヒトとの関わりのなかで要塞施設を捉えていく視点を提供することで、遺産としての価値をいっそう広く発信することに貢献できる。
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