研究課題/領域番号 |
17K03052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
中西 直樹 龍谷大学, 文学部, 教授 (20412687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 仏教史 / アジア / 植民地 / 日本史 / 仏教学 |
研究成果の概要 |
明治以降、多くの日本人が移民や出稼ぎなどで海外へと渡航していった。世界各地、日本人の赴くところには、必ず仏教布教の志を懐いた僧侶たちが同行した。彼らは、ときに在外邦人の心の灯火となって海外での布教拠点を築き、あるときは、日本人の海外進出の出先機関としての役割を果たしてきた。 しかし、敗戦とともにその記録の多くが焼却され、その後も関係資料は散逸し、その実態を知ることは難しい。この研究では、日本仏教各派が、満州その他アジア各地で展開した布教の実態を知るうえで貴重な資料を復刻し、当時の新聞雑誌の記事などにも広くあたって、その実体を解明に努めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前における仏教の海外での活動は、日本民間の国際交流のなかでも大きな役割を担っていた。今日、アジア情勢が緊迫化し混迷の度合いを深めるなかで、戦前期の日本仏教の民間レベルでの国際交流のあり方を改めて問うことは、日本仏教の国際化を考えるだけでなく、今後の日本のアジア交流の進むべき道を探る上でも参考になると考える。 学術的に言えば、仏教学や歴史学、さらには異文化交流史、移民史、比較宗教学等の研究領域の発展に及ぼす波及効果は計り知れないものがあり、特にこれまで、ほとんど知られてこなかった資料集成の刊行は、これら研究の進展に資する点が少ないと考えられる。
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