研究課題/領域番号 |
17K03054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 |
研究代表者 |
猪熊 兼樹 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸企画部, 室長 (30416557)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 宮廷 / 物質文化 / 工芸 / 礼制 / 東アジア |
研究成果の概要 |
本研究では、東アジア文化圏について、礼制という秩序理念に基づく宮廷が運営された歴史的事実を根拠とし、中国大陸・日本列島・朝鮮半島・越南地域・琉球諸島によって設定した。礼制は身分に応じた建築・器物・衣服などの形式や意匠の規格に言及するため、物質文化と密接な関係をもつ。さらに礼制は社会規範でありながら、社会的実情に応じた適用を前提としていたため、東アジア地域に広がり時空を超えた普遍規範となった。すなわち東アジア宮廷工芸には、礼制に基づく共通規格とともに、各宮廷の背景にある国家・地域・民族・時代などを反映した相異特色も現出するので、東アジア文化を相対的に検証するうえで好資料となることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は宮廷工芸を対象とするが、「もの」に現出する形式・意匠などの様式や作者・技法に関心をおいた美術史的な観点ばかりでなく、「もの」の背景にある環境・時代・社会・生活にまで考察を及ぼす物質文化研究としての観点を重んじた。物質文化研究は欧米において発達したが、必ずしも欧米式の学術理論を応用するのではなく、東アジア宮廷の普遍規範である礼制に基づいて、東アジアの実情に即した実証的な物質文化研究の構築を試みた。
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