研究課題/領域番号 |
17K03059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
末柄 豊 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70251478)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中世史 / 史料論 / 書状 / 仮名消息 / 女房奉書 / 三条西本 / 山科本 / 新撰菟玖波集 / 地下楽人 / 六大院長慶 / 公卿補任紙背文書 / 甘露寺親長 / 実隆公記 / 実相院文書 / 土佐家文書 / 署名・花押 / 紙背文書 / 書 / 三条西実隆 / 戦国時代の天皇 / 日本史 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本中世における多様な文書のなかにあって、史料として利用することが相対的な困難な書状および仮名消息について、史料として活用するための基盤を形成することを目的とした。具体的には、天皇家・三条西家・山科家などが伝えた史料を中心に扱った。文書群・史料群あるいは特定の人物の書状に注目することで、書状の史料としての活用の可能性を示すのと同時に、書状読解の道具や教材を作成することで、今後における活用を促した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本中世に関する歴史研究の素材となる古文書のなかで、相対的に活用がすすんでいない書状について基礎的な研究をおこなった。 古文書のうち研究材料として活用がすすんでいる公文書は、現代的な感覚でいえば、書類と呼ぶべきものであり、第三者の目に入ることが想定されるだけに、差出人と宛先人とのあいだで自明のことでも、きちんと明記されることが多い。それに対して私人間で交わされた手紙という性格が強い書状は、両当事者のあいだに諒解のある事項は明示されず、文面が簡潔なものとなり、活用が難しい。このような書状を工夫して読み解けば、当時の人びとの生活の具体相、さらには感覚や思考法を知ることにつながるのである。
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