研究課題/領域番号 |
17K03060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川本 慎自 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (30323661)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 日本中世史 / 学問史 / 禅宗史 / 五山文学 / 日本史 / 史料学 |
研究成果の概要 |
日本国内に現存する漢籍において本文以外に書き入れられた墨書についての調査を行い、とくに中世に遡るものについて、日本中世史の史料として用いうることを考察して史料学的に位置づけた。さらに、これらの史料に見える禅宗寺院の漢籍講義の様相を考察した結果、そこで行われていた知識伝達は漢詩文の知識にとどまらず、幕府財政の先例などの政治・社会経済上の知識、数学や建築意匠などの科学技術上の知識に及んでいたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢籍書き入れのなかに室町・戦国期に遡りうるものがあることは、すでに書誌学の研究で検討がなされているが、これを日本中世の禅宗寺院における漢籍講義での知識伝達という視点から着目することにより、そこに含まれる様々な実用的知識を検出して中世社会との関連を明らかにすることが可能になった。日本中世史の史料として古文書・古記録に加えて漢籍書き入れをも活用する途を開いたという点で学術的意義を有するものと考える。
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