研究課題/領域番号 |
17K03061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
高橋 周 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (10339731)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 藁工品 / 叺 / 化学肥料工業 / 肥料叺 / 化学肥料 / 本埜村 / 化学工業用藁工品 / 漁業用藁工品 / 塩業用藁工品 / 莚 / 日本史 / 経済史 / 水産業 / 化学工業 |
研究成果の概要 |
本研究は、1960年代まで一般的な財でありながら、今日では見かけることが少なくなった藁工品の近代における展開を、藁工品の中でも叺に注目して明らかにするものである。主たる研究対象となったものは化学肥料の容器となった肥料叺であり、その中心的で先駆的な産地は千葉県であった。そのため、本研究では千葉県の中でも特に大きな産地であった東上総(長生郡、夷隅郡、市原郡南部)に焦点をあて、その叺産地としての勃興、成長そして東上総内外での競合について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
藁工品は日本の近代化過程の中で生産や物流の拡大を支えた包装資材であった。同時に、藁工品自体の生産は、農家にとって農閑期などの余剰労働力を有効活用する副業であり、特に零細農民にとっては重要な現金収入源であった。そのような重要性にも関わらず、藁工品生産については、経済史研究の対象となることが少なかった。本研究はそのような藁工品について、特に化学肥料工業と農村経済のつながりという観点から研究したものであり、かかる視角からの藁工品の研究はこれまで無かった。本研究は、近代日本の成長産業である製造業と、相対的に成長の鈍かった農業の関係を論じ、当時の社会構造の一端を明らかにしたものである。
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