研究課題/領域番号 |
17K03070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木島 孝之 九州大学, 人間環境学研究院, 助教 (20304850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 農民 / 住居 / 民家 / 寛永 / 人畜改帳 / 近世 / 土豪 / 江戸 / 肥後 / 芦北郡 / 住宅 / 戦国 / 農村 / 肥後藩人畜改帳 |
研究成果の概要 |
『寛永十年肥後藩人畜改帳』、寛永21年の河内国・備中国、正保・承応の信濃国の「家数人数改帳」を分析に即した形にデータベース化し、これを基調資料にして考古遺物や江戸後期の現存住居等を勘案し、近世初頭期の農民住宅像を多岐にわたって考察、推定した。そして、村落内での階層性と別棟型座敷・別棟型持仏堂の所持及び住居規模との関係性、別棟型座敷所持の意味、四ツ間取り・六ツ間取り平面・一棟大棟型住居の形成過程、農民住居の地域性の萌芽などについて、その要因を含め新たな見解を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農民住居研究において『寛永十年肥後藩人畜改帳』、寛永21年の河内国・備中国、正保・承応の信濃国の「家数人数改帳」は既に昭和30~40年代に注目され、活用された資料であるが、その後、これらを活用した研究は農民住居研究の激減も手伝って、目立ったものはみられない。しかし、データベースがなかった当時の環境下ではデータ整理と分析に多大な苦労が必要であり、大変興味深い情報でありながらも抽出・分析されていないものが散見される。本研究では、既に活用し尽くされたと思われている資料の再吟味の重要性を提示した点に学術的意義があると考える。
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