研究課題/領域番号 |
17K03074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 共愛学園前橋国際大学 |
研究代表者 |
野口 華世 共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 准教授 (40634647)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 女院 / 院号宣下 / 院号定部類記 / 王権 / 后位 / 初期女院 / 女院号宣下 / 院 / 皇嘉門院 / 建礼門院 / 殷富門院 / 七条院 / 宣陽門院 / 上東門院 / 郁芳門院 / 待賢門院 / 美福門院 / 高陽院 / 日本史 / 日本中世史 / 中世王権 |
研究成果の概要 |
本研究は、平安時代中期に生み出された「女院」という天皇家における地位が、その時々の王権のどのような要求によって創設されたのかということを明らかにするために、まず女院たちが生み出される際の史料を集めた。特に女院創設時の史料をまとめた「院号定部類記」については、従来翻刻がなかったため、これを翻刻して報告書として発行した。 以上の史料を基に、その時々の王権によって必要とされた12人の女院創設について、それぞれの王権とその時の政治状況から検討・分析し、それぞれの王権の特徴を追究した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の重要な研究成果の一つは、初期女院たちが女院になった前後の様子について記す「院号定部類記」という史料の諸本研究とその翻刻を行ったことである。従来まとまった翻刻がなかったが、これにより遅れがちであった女院そのものの研究の発展が大いに期待できる。また「院号定部類記」のなかには、現存しない古記録も含まれるため、逸文研究などの発展にも寄与するものとなる。 さらに史料から各女院に関する基礎情報を抽出して整理し、各女院を創出した王権とその周辺や、女院になる前後の政治状況を概観して、各女院を創出した要因を検討した。これらの基礎情報や検討結果は、この時期の政治史研究の進展にも寄与するものである。
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