研究課題/領域番号 |
17K03075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
中井 真木 明治大学, 大学院, 特任講師 (30631329)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 装束 / 故実 / 朝廷社会 / 故実研究 / 有職故実研究 / 三条家 / 近衛家 / 家説 / 助無智秘抄 / 餝抄 / 次将装束抄 / 装束書 / 故実書 / 服装史 / 有職故実 |
研究成果の概要 |
「平安装束」の実態を知るために広く利用される文献に、12世紀以降に作られた、装束に関するマニュアル(装束書)があるが、18ー19世紀に編纂された不備の多いテキストが研究に用いられることが多く、研究が遅れている。本課題では、12世紀後半に成立した『助無智秘抄』について、複数の写本を検討し、よりオリジナルに近い本文を得た。また、その内容を検討し、成立背景について考察した。加えて、18世紀末以降、武家出身の江戸の故実家たちが考証的な研究を進めたことで、朝廷社会の外に知識が共有され、再解釈の対象となっていった様相を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文献が作成された当時の原態に近いテクストを整備し、本文研究を進めることで、朝廷社会について理解が深まるとともに、「平安装束」の実態に迫ることができる。テクストに即した実証的な研究を通して当時の服装文化を解明することは、日本研究全般に寄与するとともに、文学や芸術分野の創造活動にも貢献する。また江戸時代以降に平安装束がどのように受容され、「伝統」となったのかについて考察することは、伝統的衣服に対する私達の認識を問い直すことにつながり、私達の生きる社会についてより深く考える一助となる。
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