研究課題/領域番号 |
17K03088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州歴史資料館 |
研究代表者 |
松川 博一 九州歴史資料館, 学芸調査室, 研究員(移行) (40446886)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 古代史 / 大宰府 / 官衙 / 木簡 / 官司 / 日本史 |
研究成果の概要 |
大宰府史跡の発掘調査成果と関連史料や出土文字資料の照合・検討を通じて、すでに8世紀の大宰府の下に十二の諸司(官司)が成立していたことを明らかにした上で、それぞれの官司の構成や役割、勾当(担当)の監典(第三・四等官)と品官(専門職員)・下級役人による官司運営の実態、官司総体としての変遷について結論を得ることができた。さらに政所や蔵司および付属の官営工房をはじめとした官司の所在地の比定も行った。そのことにより、大宰府がもつ中央政府と諸国との中間的な性格、言い換えれば大宰府の特殊性を官司機構の観点から解き明かすことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大宰府の官衙研究は、竹内理三氏の「大宰府政所考」(1956年)以降、個別の諸司諸所について専論した研究は数多くあったが、諸司についての総合的な研究はあまり行われてこなかった研究状況であった。本研究は文献史料だけでは解明が困難であったところ、50年にわたる大宰府史跡の発掘調査成果とのすり合わせを行うことで、大宰府の官司機構とその運営の実態を解明することができた。さらに今後、大宰府史跡の発掘調査や研究を進めていく上での視角や課題を提示することできた。これにより、古代官衙研究において平城京・平安京や多賀城・斎宮、各地の国府との比較研究の基盤が整ったことになる。
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