研究課題/領域番号 |
17K03093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
添田 仁 茨城大学, 人文社会科学部, 教授 (60533586)
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研究分担者 |
井上 舞 神戸大学, 人文学研究科, 特命講師 (30623813)
安田 容子 安田女子大学, 文学部, 准教授 (60726470)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 鉱山社会 / 豪農商 / 山師 / 石川日記 / 生野銀山 / 病気 / 文人 / 鉱山知 / 海外情報 / 開発 / 石炭 / サロン / 文化サロン / 日本史 / 鉱山史 / 美術史 / 国文学 / 資料保存 |
研究実績の概要 |
(1)石川家文書の史料整理ついては、生野書院において共同調査を実施し、目録の作成(221点)及び写真撮影(237点)を進めることができた。これを含め研究期間全体を通して4,891点の目録を作成し、重要な調査基盤を構築することができた。ただ新型コロナウィルスのために現地調査が停滞し、ボランティアや史料解読の人材確保も困難になり整理作業が遅れ、史料群全体の整理には至らなかった。現地に赴けない史料調査の難しさについては「「みんなで翻刻」-デジタル時代の資料研究-」(『深化する歴史学』)で公開した。上記の成果と課題を踏まえ、継続して調査を進める。 (2)史料読解について主に石川日記や御用留の翻刻を進め、①災害に関する記事、②冠婚葬祭と地域社会の対応に関わる記事の分析を進めた。①の成果の一部として「江連用水再興三義人の顕彰と地域社会-関東・東北豪雨で水損した古文書から-」と題した報告、②の成果として「江戸時代の村の婚礼料理―東染村御用留を読む―」と題した報告をした。研究期間全体では、生野銀山石川家文書の魅力を語る会における6本の研究報告に加え、生野銀山資料叢書として『幕末石炭採掘関係資料』と『石川日記(嘉永6年~安政元年)』の2冊を発行することができた。 (3)美術資料については、石川魚連の手によるとみられる資料(箱94-11)の翻刻と書き下しを行った。同資料および箱94の墨竹画小作品を検討することで、石川魚連が北宋および元の文人、特に詩書画だけでなく、官職においても評価の高い文人に注目していたことを明らかにした。研究期間全体を通して、石川家の美術資料の調査は完了しており、成果をまとめた報告書を近日中に発行する予定である。 (4)現地で「生野銀山 石川家文書の魅力を語る会 石川魚連の事蹟に学ぶ」(2024年3月6日、生野マインホール)を開催し、地域住民に対して成果を公開することができた。
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