研究課題/領域番号 |
17K03094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉本 史子 (山田史子) 東京大学, 史料編纂所, 教授 (10187669)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 議会 / 海洋 / 裁判 / 情報 / 海図 / 日本 / 国土 / 蒸気船 / 評定所 / 城郭 / 空間 / 開成所 / 政治 / 法制史 / 近代化 / 幕府 / 江戸城 / 江戸 / 太平洋 / 領土 / 洋学 / 極東 |
研究成果の概要 |
(A)近代国民国家論の基礎をなすT.ウイニチャックンのジオ・ボディの概念を、陸だけでなく海をも視野に入れた概念へと深化させ、国際的に発信した。(B)①19世紀の海洋情報の国際的共有体制のなかに日本も組みこまれており、独自の海洋知再編の試みがなされたこと、②新政府の議会制度模索と並行して、これとは別の、洋学者主導の二院制議会が戊辰戦争期の江戸で開設されていたこと、③幕府評定所が近代的司法制度理解の前提となっていた一方で、その判決機能は機能不全に陥っていったこと、を明らかにした。(C)江戸城を、一部都市空間と重なる分節化された政治空間と捉え直し、都市史と政治史の架橋を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
① 日本は、西洋世界から見ると、地球最後の未測海域に隣接する列島であった。「新しい海洋」の登場(「研究開始当初の背景」参照)と近代化過程とが、同時に、並行して進行した。この地域を研究対象とし、海陸関係の変容も含めて近世近代移行期像を再検討することは、西洋モデルの「国民国家の形成」像を相対化するものである。 ② 国土の問題を、海洋を視座に入れて論じることは、こんにちの海洋国境問題の歴史的前提の議論を学問的レベルで行なう糸口を提供することができる可能性を有している。
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