研究課題/領域番号 |
17K03099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
能川 泰治 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (30293997)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 都市下層社会 / 釜ヶ崎 / 民衆的知識人 / オーラル・ヒストリー / 民衆文化 |
研究成果の概要 |
本研究は、聞き取り調査の成果と文献史料を駆使することによって、一般に日雇労働者が集住するまちとして知られる、戦後の大阪市の「釜ヶ崎」地域における社会運動と労働者文化の形成過程を明らかにしようとするものである。成果としては、ミニコミ雑誌の分析を通じて日常生活の構成を促す労働者文化と、理不尽な社会の在り方に対して怒ることを促す労働者文化が形成されていることを明らかにした。また、長年にわたって釜ヶ崎で暮らしながら社会運動に取り組んでいる女性のライフヒストリーを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、従来の日本現代史研究では顧みられることのなかった釜ヶ崎という地域を事例に、労働者文化の形成過程を明らかにしようとしたことが挙げられる。また、社会的意義としては、釜ヶ崎という地域は単に日雇い労働者が暮らす街として存在するだけでなく、そこでの社会運動を通じて日本社会を内側から問い直す発信をしていることを明らかにしたことが挙げられる。
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