研究課題/領域番号 |
17K03111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
有坂 道子 京都橘大学, 文学部, 教授 (30303796)
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研究分担者 |
青木 歳幸 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 特命教授 (60444866)
中尾 和昇 奈良大学, 文学部, 准教授 (00743741)
横田 冬彦 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (70166883)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 文人交流 / ネットワーク / 書簡 / 江戸期医学 / 日本史 / 近世文化史 |
研究成果の概要 |
18世紀後半の京都において蘭医学の受容と蘭方医学発展に大きく寄与した医家、小石家が所蔵する文人書簡108通の解読を通じて、これまでその内容がほとんど明らかになっていなかった小石家を中心とした文人交流の実態を確認することができた。小石家の人脈は、医家に限らず広範に広がる文人ネットワークを形成し、北陸を含む西日本各地の人々と書簡でつながっていたこと、また小石家と交流をもつことによって文人社会での活動を活発に進めていくといった様子も看取できた。小石家の文人書簡の史料価値を広く明らかにするために、研究成果報告書において1通ごとの翻字と語句註ならびに解説をまとめ、個別テーマによる研究論文を収載した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小石元俊・元瑞・中蔵あての文人書簡108通を精読し、原本に近い形で史料翻刻を行い、解読を通じて得た研究成果について7本の小論をまとめた。その結果、これらの書簡を基礎史料として活用することが可能となり、これまで不十分であった小石家をめぐる文人研究に具体的かつ新たな知見を加えることができた。本科研をきっかけとして小石家が所蔵する書簡史料の解読がさらに進めば、近世後期における文人社会の交流の様相と時代状況を、より多面的に把握することができるようになる。そして書簡史料がもつ歴史的価値を広く共有することができれば、文化史のみならず多分野の研究発展に寄与するきわめて有意義な研究につながる。
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