研究課題/領域番号 |
17K03113
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 広島大学 (2019-2022) 立命館大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
奈良 勝司 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (90535874)
|
研究分担者 |
山崎 有恒 立命館大学, 文学部, 教授 (00262056)
奥村 弘 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (60185551)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 公議 / 幕末維新 / 意思決定 / 上書 / 攘夷 / 動員 / 一致 / 多数決 / 大久保利通 / 板垣退助 / 植木枝盛 / 功利主義 / 対馬藩 / 沿岸警備・防備 / 三条実美 / 静岡県 / 肥後藩 / 台湾 / 戊辰戦争 / 懇親会 / 三条実万 / 私党 / 人心一致 / 地方議会 / 大攘夷 / 静岡県域の合議実践 / 立花壱岐 / 加藤周一 / 議会専制 / 公議人の人名録 / 横井小楠 / 有志大名 / 慶応政局 / 長州藩 / 加賀藩 / 明治前期地方議会 / 新発田藩 / 公論 / 東アジア / 簾前評議 / 海保青陵 / 近現代史 / 幕末維新史 / 近世近代移行史 |
研究成果の概要 |
これまで幕末維新期の一事象として、また近代議会開設の前史の一つという限られた視角からの分析にとどまりがちであった「公議」をめぐる諸相を、明治維新の根幹に関わる重要事項として総合的に分析した。具体的には、政治史・地域史・思想史・メディア史といった複数の観点から当該期の「公議」をめぐるさまざまな動向を、政治参加拡大だけでなく、集約、一致、動員などの観点も盛り込みながら研究会形式で議論を重ねた。 成果は、研究代表者、分担者、協力者などの手で書籍、論文、研究発表などのかたちで学界や社会に公開・還元した。また、研究会での議論をまとめた論文集を準備中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最大の成果は、研究会活動を中心とした考察・議論を通して、「公議」概念を維新変革の一要素、副次的産物ではなく、むしろその根幹をなした重要概念として位置づけることに概ね成功したことである。その点は課題期間を通して当該期を扱った学術書や一般書に「公議」という項目を立てたりその内容を組み込んだりするものが増え(当概念が明治維新を論じる際の主たる要素の一つであるという理解が定着し)、研究代表者や協力者も執筆に関わった事実にも表れている。また、「公議」が単に政治参加を目指した運動ではなく、「攘夷」のような対外方針やそのための一致、動員とも関わり、また多数決をめぐる論争を生み出したことも明らかになった。
|