研究課題/領域番号 |
17K03122
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
松金 公正 宇都宮大学, 国際学部, 教授 (50334074)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 台湾 / 仏教 / 布教 / 植民地 / 宗派 / 植民地主義 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
本研究では、植民地期の台湾において、日本仏教が、現地の文化や宗教と相互にどのような交渉をもちつつ布教活動を展開したのかについて、僧侶・信者の活動、及び現地の人々との交渉に関する史料を通じて史的研究を行った。 台湾に派遣された布教使に関連する史料が、各宗派・寺院・家族等によって、いかに保存・維持されてきたのか、また、中華民国統治下の台湾において日本仏教が残した施設や文物がいかに取り扱われてきたのか。以上の点に着目し、布教活動、布教使、布教施設等が、日台双方でどのような「記憶」として構築・継承されてきたのかについて植民地主義という視角から考察を加え明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前数多くの僧侶が日本から植民地台湾に渡り、台湾の人々と接触、交渉を行った。しかしながら彼らの活動は公的記録には残されていない。個別の寺院や家族にその活動の記録が保存されているが、それらの重要性が了解されていることは少ない。他方、日本から台湾に持ち込まれた仏像や仏具に関し、台湾においてそれらは現存しているもののその由来や意味についてはほとんどがわからないままである。本研究はそれら史料を掘り起こし、その重要性を明らかにするとともに、それらモノ、史料をいかに保存していくかについていくつかの方法を提示したところに社会的意義がある。
|