研究課題/領域番号 |
17K03131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒川 正晴 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10283699)
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研究分担者 |
伊藤 一馬 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (90803164)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 駅伝制度 / 関津 / 過所 / 駅道 / 交通制度 / 天聖令 / トゥルファン文書 |
研究成果の概要 |
唐帝国の都である長安の四方に配置されていた関所の実地踏査を踏まえ、唐の駅道と関所がいかにリンクして機能し、さらにはそれらを往来・通過するための許可書である過所が、それらとどのように関係していたのか、その一端を解明した。また、唐の駅伝制度を継受した日本や、唐帝国の崩壊後に形成された宋朝の同制度との比較を踏まえて、唐帝国の駅伝制度がどのような特質をもっている交通制度なのか検討し、国家丸抱えの交通体制のあり方を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在でも日本には、戸籍に本籍を登録するという制度が残されている。これは唐代に、担税層である百姓を対象に、州県ごとに戸籍が作成され、その戸籍を管理する州県を「本貫」とし、百姓はそこからの移動を厳しく制限されていたことに由来している。つまり本貫の設定は、国家の人身支配の根幹に関るものであり、その体制を根底で支えていたのが、駅伝制度であり通行証である過所であった。唐の駅伝制度の特質に迫る本研究は、まさにそうした日本に大きな影響を与えた唐代の国家統治のあり方に迫るものである。
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