研究課題/領域番号 |
17K03132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
真下 裕之 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (70303899)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 南アジア / 歴史叙述 / 近世 / 南アジア史 |
研究成果の概要 |
南アジアは地理環境や言語文化を異にする複数の地方から成っており、それぞれの地方が経験した歴史も異なっている。本研究課題では、これらの諸地方を統合したムガル帝国(1526-1858)のもとで著されたペルシア語の歴史書の数々において、各地方の歴史がいかに叙述されているかを網羅的に調査し、そのデータを収集・整理した。その特性と類型に関する分析は目下進行中であるが、帝国主導の歴史叙述が、南アジア各地方の過去を帝国の秩序に再編成していったプロセスを解明するための基礎的な資料群を整備することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、歴史叙述の形成と展開を手掛かりとして、帝国の威信を背景にしたペルシア語文化の所産が基軸となって南アジアの近世史を導いた文化史の展開を考察する可能性を示したという学術的意義がある。同時に、従来は社会経済史的な観点からなされることがほとんどだった南アジア近世史の研究に、南アジアにおける知の近世史という新たな視角を導入する可能性を示したという意義もある。文化史や知識史という異なる歴史認識の視角の導入には、多面的な歴史認識を開くという社会的意義も備わっている。
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