研究課題/領域番号 |
17K03135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
阿部 吉雄 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (70231975)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ユダヤ人難民 / 上海 / 東洋史 / ユダヤ人 / 難民 |
研究成果の概要 |
第2次世界大戦を含む1938~1949年の10年余りの間、中国の上海に中欧系・東欧系ユダヤ人難民のコミュニティが存在した。彼らはナチスドイツの迫害やドイツ軍の侵攻に追われ、当時入国ビザが不要だった上海租界に逃れた約1万7000人のユダヤ人だった。本研究では気候、言語、文化、習慣、社会制度などが故郷のヨーロッパと大きく異なる上海において、ユダヤ人難民たちがコミュニティとして危機管理に取り組んだ活動を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)ヨーロッパからの海路による脱出、2)難民コミュニティを襲った猩紅熱の流行、3)太平洋戦争と無国籍避難民指定地域設置により困窮した1943年~1944年に発生した火事の被災者たちへの支援、4)同時期に実施された冬期貧民救済事業、5)アメリカ軍による難民指定地域の誤爆におけるコミュニティの対応、6)共同研究「災害・戦争を契機とした専門家の関与と被災者に関する研究」の枠内で、上海やハルビンのユダヤ人難民への日本の対応を委ねられた専門家たちについて研究した。 本研究により、上海のユダヤ人難民コミュニティが自治組織として様々な危機に対応し、その経験により対応能力を高めて行ったことが明らかになった。
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