研究課題/領域番号 |
17K03138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
大石 高志 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (70347516)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インド / 軽工業製品雑貨 / 消費 / アジア間貿易 / 商人ネットワーク / 市場の多様性 / 硝子製品 / 嗜好品 / 装身具 / 中下層の自立傾向・志向 / 模造 / 食品 / 中下層の自立化 / 商人 / タバコ / 装身品 / ガラス製品 / 経済ナショナリズム |
研究成果の概要 |
本研究では、近代インドにおいて際立った社会・文化性や政治性を帯同しながら消費された軽工業製品雑貨(輸入品や国産品)を指摘して、そうした商品の流通や消費を通じて発現した社会経済的な中下層の人々の社会・文化的動態や、それに連動した商品・市場の多様性・重層性についての分析を進めた。研究期間を通じて、そのような課題の解明を前提として、装身品(硝子製腕輪など)、嗜好品(タバコなど)、生活雑貨(燐寸(マッチ)など)を事例的に取り上げて、同時代の資料から、製造や流通、消費のあり方について研究・探求を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植民地支配下の近代インドでは、イギリスなど西欧諸国からもたらされた商品の普及が生じたが、他方、ナショナリズムや様々な社会・経済・文化的な志向・運動のなかで、モノや物品の消費、装着、所持に結び付いて、独自に様々な社会性を顕現させる動きが生じたと考えられる。本研究はこうした動きを指摘し、特に、社会経済的な中下層の人々の間で流通・消費の台頭を見た、相対的に安価でしかし意匠性や差別化なども確保された雑貨(国産品や輸入品(特に日本製品))に焦点を当てた。本研究の学術的意義は、モノや商品に帯同されたこうした社会性に、特定の装身品や嗜好品、生活雑貨の具体的な詳細に立ち入って検討・分析を加えたことになろう。
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